やぶなお(@yabnao)です!
9/21アートインク津山のイベント
奈良町宿「紀寺の家」が仕掛ける、
新・町家リノベーション
に参加してきました!
紀寺の家とは、奈良で使われなくなった築100年の町家を町宿としてリノベーションし、ミシュラン3つ星プラスを獲得している宿です。
>>紀寺の家公式HP
今回のテーマが、
「デザインで地域の課題を解決。町家復活の先に見る、地域の未来とは?」
当日の簡単なレポートと僕が感じたことを書いていきたいと思います。
紀寺の家が始まったキッカケとは?
【紀寺の家のキッカケ】
奈良の町屋がどんどん潰されていく事実を知っていった。新築だけではなく、改修をして町屋の良さを活かしていきたい。
それが、紀寺の家のキッカケ。#アートインク講演会 pic.twitter.com/KRuAyIM17N
— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日
すぐに住める家は中古物件として売られていたが、ボロボロの家は売るときに潰して渡す流れになっていた。
「諦めてる人が多かった」
デザインとは、課題を解決すること。
↓
一棟貸しの町屋『紀寺の家』#アートインク講演会 pic.twitter.com/THoMLiCk5V— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日
町家は凄まじい勢いで潰されていき、新築物件がどんどんできていく流れができていた。
それは、町家を持ってるだけでも固定資産税などの費用がかかるし、買う側も朽ちた建物だから使いたくないという状況ができていたから。

藤岡さんは知り合いが持っていた町家が新たに学生マンションになるという話を聞いて、
「待った!」
築100年の町家をデザインで生き返らせる『紀寺の家』を作ることに。
改修前の紀寺の家
【改修前の紀寺の家】
柱は朽ちて、天井はボロボロ。
瓦はバラバラ。ここから工事がスタートした。
使える部分は残しながら、新しい素材を入れて改修していった。#アートインク講演会 pic.twitter.com/z48XHoCLwe— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日



想像以上でびっくり……!
なかなか、ここに住もうとは思わないですよね。
写真を見る限り、一般的な目では建て直した方がいいと思うのも納得でした。
ここから使える部分、使えない部分を選定する工程になります。
町屋の直し方面白い…!
ボロボロだった町屋の素材×最新技術を上手く組み合わせながら、綺麗にしていく。町屋改修の技術なんて、なかなか勉強する機会ないからすごく面白い。#アートインク講演会
— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日
町家の中でも、ボロボロな雰囲気に味があって素敵なものもあれば完全に朽ちていて耐震強度で考えても使えない物もあります。
朽ちた柱などは新しい木材を入れていきます。
土壁も使えるところは残しながら、
瓦も使えるものはそのまま使っていく。
新築ではないので、できるだけ素材を使いますが、この作業が本当に大変とのことでした。
紀寺の家のビフォーアフターすごすぎる…!
町屋のビフォーアフターすごすぎる…!
この技術が広まると多くの地方で使われなくなった古民家が再生できるんだろなぁ。#アートインク講演会 pic.twitter.com/xdVayljYyB
— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日

上:BEFORE 下:AFTER

左:BEFORE 右:AFTER

BEFORE

AFTER
すごすぎですねえ…。
これ、全国の地方でやっていけば空き家問題とか解決していくのでは??
と思いましたが、古民家回収で大きな課題もあるとのこと。
実際、古民家再生の費用ってどのくらいかかるの?
古民家改修の費用って実際どうなの?
↓
めちゃくちゃかかる。
家を建てる感覚とほぼ一緒。
しかも、改修の場合住宅ローンが利用できない。奈良では古民家改修向けのローンがある。
そういうローンがないとキャッシュが必要なので、ハードルが高い…。#アートインク講演会— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日
地方銀行に相談してみると、柔軟に対応してくださることもあるようですが、まだまだローンが難しいところも多く、かなりの金額がかかるとのことでした。
「新しい家を建てる感覚」とほぼ同じくらいの金額がかかるそうです。
ここの問題があるから「僕らは夢を見せてはいけない」ということを藤岡さんは話されていました。
『紀寺の家』藤岡さんの講演会感想
僕は、古民家回収で床の張替えなどはやったことがありますが、あくまでDIY的な感覚。
藤岡さんがなんども言われていた「新しい家を建てる感覚」での町家リノベーションは本当に新しい学びでした。
もちろん、お金の問題だとか古民家の問題だとか課題はたくさんあると思う。
でも、デザインで解決したという素敵な例から地方が学べる点はすごくあると思いました。
やっぱり難しいんだなあ…
と感じつつも、国や自治体の助成金を使うなどの手段で全然違ってくるとので、
古民家改修を検討されている方はそこのお金の問題を解決することがポイントだそうです。
今回、藤岡さんの考え方ですごく素敵だなと思ったのがこちら
「無い物は作る」
紀寺の家では、なるべく自分たちで選んだものを使うようにしている。
無いなら自分たちで作る。
そうすることで自分たちらしい宿を作ってきた。#アートインク講演会— やぶなお@リア充フリーランス (@yabnao) 2018年9月21日
僕らはサービスを受ける側が当たり前になってしまって、ないものは諦めてしまうけど自ら作り出す方向に思考を切り替える必要があるなあと感じます。
僕自身も、ブログなどの発信活動を通して自分の欲しかったコンテンツを発信していて、無いものは自分で作る感覚はすごく大切だと感じています。
最近では、自分たちでできることが増えて、消費者から作り手に回る動きも増えているので岡山でもこうやって作り手に回る人が増えると嬉しいなと思います。
ってか、今回の講演を聞いて
奈良に行ったら、紀寺の家に行こう。
って思いました。
それだけ魅力溢れる場所だったのでまたいつか体験記事でもかけたらいいな。